高森町大島山の瑠璃寺の境内で、桜の下で奉納された獅子舞

高森町大島山の瑠璃寺の境内で、桜の下で奉納された獅子舞

長野県 伊那路 祭り・催し

飯伊の「屋台獅子」春の舞 高森や飯田で披露

信濃毎日新聞(2015年4月13日)

 高森町大島山の瑠璃寺で12日、県無形民俗文化財に指定されている獅子舞の奉納があった。桜が咲いた境内で、地元住民らでつくる保存会が飯田下伊那特有の長さ約10メートル、高さ約2・5メートルの「屋台獅子」を披露。約500人の観客が勇壮な獅子舞を見て楽しんだ。羽場地区など飯田市内でも、屋台獅子が練り歩いて地区内の住民の健康成就や商店の商売繁盛などを祈願した。

 瑠璃寺では、冠がついた面を付けた「宇天王(うてんのう)」が獅子の手綱を引き、客殿から本堂まで練り歩いた。口を動かして左右に頭を動かす獅子の姿を、多くの観客がカメラで撮影していた。同寺住職の滝本慈宗さん(56)は「桜の開花と祭りが合い、多くの人に来てもらってよかった」と話した。

 飯田市羽場地区の住民でつくる「羽場獅子舞保存会」の会員約20人は、長さ約15メートル、高さ約3メートルの屋台獅子の中に入って地区内を練り歩いた。「所望」と呼ばれる祝儀を出した人の家や会社などの前で、太鼓や笛の音に合わせて舞を披露。羽場地区の3歳から小学生までの子どもたちも獅子の頭だけを持って玄関先や店先に立って舞った。孫の頭を獅子にかんでもらった小作秀子さん(66)=羽場町=は「例年と同じように丁寧に舞ってくれた」と話した。

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