薬草園整備に先立ち植えた茶の苗木を見守る仲野会長=福井県小浜市遠敷2丁目の若狭の里公園

薬草園整備に先立ち植えた茶の苗木を見守る仲野会長=福井県小浜市遠敷2丁目の若狭の里公園

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薬草園、ビオトープ整備 若狭の里公園、憩い空間に

福井新聞(2015年4月14日)

 福井県小浜市の住民団体「遠敷地区ふるさとづくり推進会」は、同市遠敷2丁目の県立若狭歴史博物館隣にある若狭の里公園に茶の苗木120本を植えた。同会は本年度から同公園内で、薬草園やビオトープの整備に着手。同会の仲野實会長(70)は「若狭の歴史文化の拠点に、自然に親しめる空間をつくり、住民らが気軽に訪れる"憩いの場"にしたい」と夢を膨らませている。

 同会は昨年、夏のイベント「うのせ天の川夏まつり」の会場を、遠敷川から同公園に移して開催した。同公園の利活用に関心を深めたメンバーは、公園を管理する県に薬草園などの設置を提案し、県や市の協力を得られた。

 同会は同市下根来(しもねごり)に伝わる「釜炒(かまい)り茶」を復活させる取り組みも進めており、薬草園の整備に先立ち、茶の苗木を植えることにした。苗木は、地区の住民らにも配布し、数年かけて栽培してもらう。

 薬草園は、園内の遊歩道沿いの芝生の一部を利用する。植える薬草は現在選定中だが、身近に自生しているものを使う予定。薬草と一緒に解説看板も設け、気軽に観賞できるようにする。

 園内を流れる川の一角をせき止め、小型のビオトープも作る計画。ホタルが成育できる環境を整え、公園内を飛び交う「ホタルの里」を目指す。仲野会長は「子どもから大人までみんなが足を運ぶ公園になるよう、私たちの取り組みが役立ってくれれば」と話している。

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