恐竜のすみかに潜入―。福井県勝山市の長尾山総合公園(かつやま恐竜の森)に24日にオープンする屋外アミューズメント施設「かつやまディノパーク」が完成し21日、報道陣に公開された。森の中に実物大の動く恐竜ロボット24体が散在し、訪れた人は散策しながらスリリングな臨場感が味わえる。北陸新幹線金沢駅から特急で福井駅へ行き、えちぜん鉄道に乗り換え勝山駅が最寄り駅となる。
同パークは、福井県立恐竜博物館西側の1・5ヘクタールの敷地に整備された。ゲートをくぐり約400メートルの散策路を進むと、肉食恐竜のティラノサウルスなど計24体が待ち構えている。人が近づくとセンサーが感知して恐竜の口や首、尾、手足が動き、ほえる。
ワイヤでつるされた巨大翼竜のプテラノドンや、全長20メートルのマメンチサウルスのほか、雑木林の陰にも小型の恐竜が隠れていて、さまざまな種類と出合える。
アミューズメント施設の企画・運営を行う「ワック」(東京)が開設し、同公園を管理している同市のNPO法人「恐竜のまち勝山応援隊」が委託運営する。ワックの西口雅之社長は「自然をそのまま生かして整備した。実物大の迫力ある恐竜を体感してほしい」と話していた。
同パークが整備された長尾山総合公園にある県立恐竜博物館は年間約70万人が訪れる人気施設。昨年、同市北谷町には野外恐竜博物館もオープンしていて、新たな恐竜スポットの誕生でさらなる誘客に期待が寄せられている。
24日は午前中に開園式があり、午後1時にオープンする。11月中旬まで営業する(夏休みを除き第2、4水曜は休業)。営業時間は午前9時~午後5時。入場料は500円(4歳以上)、30人以上の団体は1人400円。