正面がガラス戸になって中が見えるようになった工房=福井県鯖江市西袋町

正面がガラス戸になって中が見えるようになった工房=福井県鯖江市西袋町

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鯖江・河和田、漆器制作「見える化」続々 新たに6施設完成

福井新聞(2015年5月1日)

 福井県鯖江市河和田地区の活性化を目指す同市の「うるしの里かわだ元気再生プロジェクト」の一貫で、漆器制作の様子を見学できる工房や一般向けのショールーム、飲食店など6施設が同地区に完成した。同地区のものづくりの魅力に身近に触れることができる。

 同プロジェクトは県の助成を受けて市が実施。企画の一つとして「ものづくりの"見える化"」やにぎわいの拠点づくりを掲げ、工房などの整備に補助金を出している。これまでに見学可能な工房と、カフェ、洋服店が1軒ずつオープンしている。

 新しくできたのは、作業風景が見学できる工房が2軒、漆器のショールーム2軒、飲食店1軒、ギャラリーや会合のための施設1軒。昨夏から今年3月ごろまでに整備した。

 木の加工を行う酒井義夫さんの工房「ろくろ舎」(西袋町)は、道路に面した壁を一面ガラス戸にした。高く積まれたおわんや、ろくろで木を削る様子がよく見える。酒井さんは「遠くから見に来る人はもちろん、近くを通る小学生たちに興味を持ってほしい」と話していた。

 河和田町にあるショールームは、展示室を業者向けの2階と一般向けの1階に分け、入りやすくした。盛りそばやうどんなどの手打ち麺が売りの「てつや」(西袋町)は同地区出身者が3月末にオープン。店内に漆器を飾る予定だ。

 このほか莇生田町には工房、西袋町にショールーム、河和田町にギャラリーやイベントに使える古民家ができた。歩ける距離に固まっている場所も多く、市はにぎわい創出に期待を寄せている。

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