石川県指定無形民俗文化財「小木とも旗祭り」は2日、能登町の小木港で2日間の日程で始まり、高さ約20メートルののぼり旗を掲げた伝馬船が港内を巡航し、豊漁と海上の安全を願った。夜には電飾を施したとも旗がはためき、港町を幻想的な雰囲気に包んだ。
祭りは午前5時ごろ、のぼり旗を伝馬船に掲げる「とも旗起こし」で幕を開け、伝馬船に乗り込んだ住民が太鼓や笛の音を響かせ、港内や九十九湾を巡った。
中学生が里山と里海の文化を体験するプロジェクトの一環として、山間部の柳田中と地元の小木中の3年生計42人を乗せた伝馬船も港内に繰り出した。
本祭りは3日に行われ、神輿(みこし)を乗せた御座船(ござぶね)を先頭に、伝馬船9隻が連なって港内を周遊する。