全国各地の城の土産品やグッズを集めた「城コレ2015」の東日本編が、福井県美浜町の若狭国吉城歴史資料館で開かれている。同資料館の大野康弘学芸員(44)が30年以上かけたコレクション。年代物のお宝グッズや廃盤で二度と手に入らない限定品など約360点が並び、マニアでなくても楽しめる。7月20日まで。
城巡りが趣味だった大野学芸員は、中学生のころからその都度買い集めた土産品など約1000点を自宅に所蔵。そのうちえりすぐりの約750点を東日本編と西日本編の2期に分け展示する。西日本編は7月25日から10月18日まで。
約30年前はテレホンカード、約10年前は携帯ストラップなどが多くあり、時代とともに土産品が変化していることがわかる。現在では、スマートフォンでアプリをダウンロードしてお菓子箱の表面を写すと、立体的なお城が画面に浮かび上がるものや、ペーパークラフトになるものなど多彩。
ほかにも、ガチャガチャで手に入れた全4種類の天守閣シール、お菓子のおまけのミニチュアのお城や、UFOキャッチャーで獲得した姫路城の模型などマニアックなグッズもそろっている。
大野学芸員は「お土産文化伝承の貴重な資料でもある。国吉城のお土産やグッズを考えるヒントになれば」と話している。