北陸三大祭りの一つで県指定無形民俗文化財の「三国祭」は中日の20日、呼び物の人形山車(やま)6基が、福井県坂井市三国町の旧市街地を練り歩いた。山車の勇姿を一目見ようと大勢の見物客が訪れ、港町は熱気に包まれた。
午前中に各区を出発した山車は、三國神社前に集合。午後1時ごろ、四日市区の山車「新田義貞『決戦』」を先頭に巡行を始めた。
勇壮な武者姿や華やかな桜を表現した高さ6メートル余りの山車は、細い路地を縫うように練り歩いた。曲がり角では豪快な旋回や方向転換を披露し見物客を沸かせた。巡行は夜まで続き、威勢のいい掛け声と、にぎやかな三味線や太鼓の音が終日、町内に響いた。