東御市本海野の旧北国街道海野宿にある海野宿歴史民俗資料館が、地元ゆかりの戦国武将真田昌幸と息子の信之、幸村をイメージして作られた紙製の甲冑(かっちゅう)3体を展示している。全国の伝統的建造物群保存地区の関係者が集まった総会・研修会(20〜22日)に合わせて資料館で披露し、好評だったため展示を続けることにした。
市教育委員会職員で紙製甲冑作りの講師を務めたことがある山内智晴さん(51)が幸村をイメージした赤い甲冑を、山内さんが教えた長野市と小諸市の男性が昌幸と信之の黒い甲冑をそれぞれ制作した。3体ともボール紙にアクリル塗料で色を塗り、ひもで結んだ。横浜市から観光で訪れた会社員内藤貴さん(39)は光沢のあるかぶとに顔を近づけ、「ぱっと見た感じは素材が紙とは分からない。出来栄えがすごい」と話していた。
甲冑は数週間展示する予定。幸村を描いた来年のNHK大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせ、真田氏と海野宿の関係を紹介する企画展も検討している。入館料は高校生以上200円、小中学生100円。問い合わせは海野宿歴史民俗資料館(電話0268・64・1000)へ。