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三の丸地区を「松本城内」に 市、5エリアに分け整備基本方針

信濃毎日新聞(2015年5月26日)

 松本市は25日、国宝松本城周辺に広がる「三の丸」地区南側の街づくりの方向性をまとめた「松本城三の丸地区整備基本方針」を明らかにした。現在は企業ビルなどが並ぶ大名町通り沿いや長屋風の建物が残る土井尻といった地区全体を、「松本城内」と位置付けて市民や観光客に認識してもらえるよう整備する方針。松本城外堀の復元や内環状北線の拡幅と合わせて一体的な街づくりを進めるとした。

 25日開いた市議会建設環境委員協議会で説明した。三の丸地区の7ヘクタール余を大きく五つのエリアに区分=地図。松本城南側を東西に走る約280メートルの内環状北線は道路幅を31メートルに拡幅することが決まっており、十分な歩道を確保してお城や北アルプスを見通せる街路空間にするイメージを掲げた。

 大名町通り沿いは「企業の通りから交流の通りへ」とうたい、市民大学やスタジオ、コンサルティング事業者などが集まる地域とした。

 大手門枡形(ますがた)跡広場付近は「中心市街地の核」として、広場や情報交流空間の整備が必要と指摘。土井尻地域は住空間にふさわしいとし、通りとつながる中庭を持つ集合住宅の整備などを挙げた。市営駐車場などがある土手小路周辺には、公共交通ターミナル拠点や、城下町の学習体験ができる文教施設の設置を提案した。

 市は昨年度から地元住民の意見を聞きながら基本方針をまとめた。本年度内により具体的な整備計画を作成する方針だ。都市政策課は「三の丸地区整備には地元住民を巻き込み、民間投資を呼び込みたい」と説明。27日午後6時半から大手公民館で地区住民ら対象の「考える会」を開き、意見交換するとしている。

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