諏訪観光協会などは30日、諏訪市郊外の霧ケ峰高原で開山祭を開いた。観光シーズンの始まりを告げる恒例行事。観光関係者や地権者、地元住民ら約100人が市営霧ケ峰スキー場ゲレンデ上部の「霧鐘(むしょう)塔」前広場で安全を祈願した。
八剣神社(諏訪市)の宮坂清宮司による神事で始まった。出席者らは順に玉串をささげた。天候に恵まれ、標高約1900メートルの霧鐘塔周辺からは360度の景色が見渡せた。ガイドの小松信一さん(76)が「ここから日本を代表する山が見られる」と言って富士山、八ケ岳連峰、北アルプスなどの山々を紹介した。
霧ケ峰強清水自治会長の小林正勝さん(71)は「霧ケ峰は風が吹いていることが多く、どんなに暑くても30度を超えることはない。爽やかさが魅力」と話していた。