店先に並んだ漆器を買い求める人たち

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木曽漆器、じっくり品定め 塩尻・楢川で7日まで「祭」

信濃毎日新聞(2015年6月6日)

 塩尻市楢川地区で5日、恒例の木曽漆器祭・奈良井宿場祭が始まった。漆器工房が軒を連ね、国重要伝統的建造物群保存地区に選定されている木曽平沢の「漆工町(しっこうまち)」では、楢川地区全体から約80店が店内や通り沿いのテントに漆塗りの皿や茶わんを並べて販売。多くの人たちでにぎわった。

 観光客らは一つずつ手に取って、じっくり品定め。普段の5〜8割引きで売るコーナーを設ける店もあった。群馬県長野原町の主婦桜井留巳子(るみこ)さん(57)は20年近く毎年訪れているといい、「漆器はぬくもりがあるし、まちの雰囲気も温かい」と話していた。

 工房を見学できる店もあり、「丸嘉(まるよし)小坂漆器店」の塗師(ぬし)の小坂智恵(ちえ)さん(31)は、顔料を混ぜた漆をガラスのコップに塗る様子を公開。細い線を何本も引いて模様を付ける様子に「根気の要る仕事ですね」と感心する人もいた。

 7日まで。6日は奈良井宿を着物姿で歩く人を撮影する「きもの町歩き&フォトコンテスト」(信濃毎日新聞社共催)があり、参加者を受け付けている。7日は正午から、江戸時代に将軍家へ献上する新茶を京都・宇治から運んだ行列を再現した「お茶壺(つぼ)道中」が奈良井宿で行われる。

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