竹やぶの中でネマガリダケを収穫する男性=山ノ内町志賀高原

竹やぶの中でネマガリダケを収穫する男性=山ノ内町志賀高原

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14年ぶり一般開放、志賀高原のタケノコ、山菜

信濃毎日新聞(2015年6月21日)

 下高井郡山ノ内町志賀高原の土地を所有する一般財団法人和合会(山ノ内町)は20日、タケノコや山菜の収穫のために所有地の一般開放(有料)を14年ぶりに始めた。早朝から大勢の入山者が竹やぶに分け入り、ネマガリダケ(チシマザサ)のタケノコを収穫した。
 希望者は入山に必要な専用手拭い(1人2千円)を現地で購入し、生い茂った竹やぶの中に入っていった。斜面で足を滑らせながらも、根元から伸びたタケノコを見つけては素手で採っていた。
 長野市若穂川田の無職、中沢武雄さん(67)は「志賀高原でのタケノコ狩りは20年ぶりくらい。もうちょっと採りたい」。同市富竹の60代の会社員男性も「志賀高原のタケノコは渋味が少なくて甘い。サバの缶詰やタマネギを入れてタケノコ汁で食べたい」と話した。
 和合会は2001年までタケノコや山菜の収穫で所有地を一般開放していたが、無許可で根こそぎ収穫する業者や、森林にごみを残す人が目立ったため02年から入山を禁じた。その後ネマガリダケの植生が回復するなどしたため、試験的な開放に踏み切った。
 一般開放は21、28、29日も実施。希望者は当日、国道292号沿いの上林温泉旧料金所前などの特設販売所で専用手拭いを買う。入山できるのは和合会所有地(約4200ヘクタール)のうち上信越高原国立公園の特別保護地区や水源地を除いた場所。収穫量の目安は1人10キロまで。
 一帯ではコシアブラやタラノメ、フキなどの山菜も採れるといい、和合会事務局は「遭難や熊との遭遇に気を付けて山に入ってほしい」と呼び掛けている。

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