各国のスプーン330本を集めた「自然と動植物たちの世界」展=燕市

各国のスプーン330本を集めた「自然と動植物たちの世界」展=燕市

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スプーンにお国柄 数十カ国の330本展示 燕市

新潟日報(2015年7月7日)

 ケニアのキリンにインドの象など、お国柄を象徴する動植物などをあしらったスプーンを集めたコレクション展「自然と動植物たちの世界」が、燕市大曲の市産業史料館で開かれている。京都府の収集家・松浦靖さん(79)が所蔵する世界数十カ国のスプーン330本が展示されている。

 展覧会では収集歴30年余りの松浦さんが集めた118カ国・地域の約3千本のうち、素材や意匠に各国特有の自然環境や地理などがうかがえるものを並べた。

 マホガニーを使ったケニアのスプーンはキリンやライオンなど、広大なサバンナに生きる野生動物を彫り出したデザインがユニークだ。

 コウノトリとハートをかたどった木製スプーンは英国ウェールズ地方の「ラブスプーン」。プロポーズの際に男性が彫り女性に渡すケルト民族の風習を今日に伝えるものという。

 大型の巻き貝の白蝶(はくちょう)貝を螺鈿(らでん)のようにあしらったり(インドネシア)、琥珀(こはく)を使ったり(リトアニア)と、スプーンの素材にも各国の特産やお国柄がうかがえる。

 「1本の小さなスプーンから、その国の歴史や文化、自然風土を知ることができるのが魅力」と松浦さん。新発田市から家族で訪れていた製造業の藤間純一さん(48)は「それぞれの国や地域ごとにデザインに特色があって、見ていて楽しい」と話していた。

 26日まで。13、21日休館。入場料は大人300円、小中学生100円。問い合わせは同館、0256(63)7666。

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