地元の小麦を使った自家製麺が味わえる「塩つけ麺」=小千谷市

地元の小麦を使った自家製麺が味わえる「塩つけ麺」=小千谷市

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小千谷産小麦100%使用 つけ麺で風味実感 市内の店舗 生産者と協力

新潟日報(2015年7月16日)


 小千谷産の小麦をPRしようと、市内のつけ麺店が生産者と協力し、収穫したばかりの小麦百パーセントの麺を作り、15日からメニューの提供を始めた。第1弾として、つけ麺400食を20日ごろまで提供する。その後も400食を追加販売する予定だ。店主や生産者は「小麦本来の香りやうまみを実感してほしい」と話している。

 市によると、市内の小麦の生産者は山口早苗さん(64)のみ。10年前から生産に取り組み、昨秋の栽培面積は10ヘクタール、収穫量は9トンという。

 地元産小麦百パーセントの麺が味わえるつけ麺は、小千谷市旭町の「麺や つるり」の店主、真島行広さん(57)が新米や新そばと同じように、新鮮な小麦粉を味わってもらおうと発案。山口さんに相談し、6月下旬から7月上旬にかけて収穫した小麦「ゆきちから」を調達した。

 通常の麺は国産を中心にブレンドした小麦粉で作るが、ゆきちから1品種だけに限定し、素材の風味を引き出した。

 製粉などの費用がかさんだため、定番メニューの「塩つけ麺」は価格を50円上乗せして860円。売り切れた後は群馬県産に切り替えるが、27日ごろから小千谷産の第2弾400食を販売する予定だ。

 真島さんは「豊かな香りが特徴なので、楽しんでほしい」とアピール。山口さんは「産地と消費地が近く、良い状態の小麦を味わってもらえる。県産小麦の普及にもつながれば」と期待を寄せている。

 問い合わせは「麺や つるり」、0258(83)1546。

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