潟をテーマにした「水と土の芸術祭」が新潟市内で開かれていることに合わせ、市は市内の潟(湖沼)について紹介するマップ「潟MAP」を作製した。区役所や公民館、図書館などで手に入れることができる。
マップは、市内の16の潟について写真を交えて、面積や名前の由来などを紹介。ハクチョウ類や水生植物などそれぞれの潟で見られるものをマークで記したほか、16の潟の形を図で表した。
現在よりも多くの潟が点在していた戦国時代の越後平野の様子も掲載。福島潟や鳥屋野潟がその当時からあったことなども分かる。
A4判で4ページ。3万部作製。市内の小学5年生と中学2年生に配布した。
市地域・魅力創造部は「知られていない潟やその魅力に触れるきっかけになればいい」と話している。
問い合わせは、同部潟環境研究所事務局、025(226)2072。
◎「潟のデジタル博物館」開設 水質など研究成果も
新潟市は、市内の潟(湖沼)の自然や歴史などを紹介するインターネットサイト「潟のデジタル博物館」を開設した。市内に点在する16の潟や、生息している生物、イベントなどの情報を掲載。市内で開かれている「水と土の芸術祭」が潟をテーマにしていることから、市は「潟について理解を深めることができる。多くの人に利用してほしい」と呼び掛けている。
サイトでは、福島潟(北区)や御手洗潟(西区)、上堰潟(西蒲区)などのマップや、潟で見ることができる生き物や植物を写真などを交えて紹介。潟の定義や成り立ち、開発の歴史なども説明している。
また市が昨年度、庁内に設置した潟環境研究所が初めて発刊した、潟についての調査、研究成果の報告書も見ることができる。報告書は、大学准教授ら同研究所の客員研究員らによる水質改善や水辺の植物を復活させる研究などがまとめられている。
サイトは英語、中国語、フランス語など6カ国語に対応。水と土の芸術祭が今月開幕し、海外からのアクセスもあるという。
市地域・魅力創造部は「芸術祭との相乗効果で潟に関心を持つ人が増えればいい」としている。
サイトはhttp://www.niigata-satokata.com/