42体の全身骨格やティラノサウルスのロボットなどが大勢の入館者を魅了している展示室「恐竜ホール」=福井県勝山市の県立恐竜博物館

42体の全身骨格やティラノサウルスのロボットなどが大勢の入館者を魅了している展示室「恐竜ホール」=福井県勝山市の県立恐竜博物館

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福井県立恐竜博物館、リピーター続出のワケ 開館15年でも入館者数は右肩上がり

福井新聞(2015年8月27日)

 福井県勝山市の県立恐竜博物館は7月14日、開館15周年を迎えた。入館者数は昨年度、過去最高の70万8975人を記録し、本年度も8月16日に過去最速で40万人を突破。開催中の記念特別展「南アジアの恐竜時代」の入場者も最速の37日目で10万人に達した。福井県を代表する誘客施設の好調の理由を「アミューズメント施設」と「研究機関」の二つの面から探った。

 正面玄関をくぐると、全長約33メートルのエスカレーターで地上3階から一気に地下1階へ。古代の海底トンネルのようなダイノストリートを抜けた所に、展示室「恐竜ホール」が広がる。"アミューズメント施設"のような仕掛けが、訪れた人にわくわく感を呼び起こす。

 恐竜ホールに常設展示される全身骨格標本は42体。同館と並び「世界三大恐竜博物館」と称されるロイヤル・ティレル古生物学博物館(カナダ)は40体、自貢(じこう)恐竜博物館(中国)は20体で、世界に誇れるラインアップだ。

 この2館はそれぞれの周辺で発掘された実物が多いのが特徴。一方で県立恐竜博物館は、2013年に加わった全長15メートルの大型草食恐竜カマラサウルスの実物全身骨格(米国産)をはじめ、「幅広く全世界の恐竜があるのが強み。コアなファンにも満足してもらえるはず」と竹内利寿館長。恐竜図鑑を手に来館する子どももいるが、その多くを照らし合わせることができる。同館は「実物大の恐竜図鑑」と自負する。

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 昨年度の入館者70万8975人のうち、約3割がリピーター。入館者数は年々増え続けているが、リピーター率はここ数年下がっていない。竹内館長は「本物が持つ魅力」と分析する。

 「その最たるもの」と推すのが、恐竜化石の発掘見学や体験ができる野外恐竜博物館だ。専用バスで、フクイラプトルやフクイサウルスなど新種の恐竜化石が見つかった山あいの発掘調査現場のすぐそばまで行ける。「実際の発掘作業を見ながら、同じように山の匂いをかぎ、汗を流して石を割る。世界のどこにもない」(竹内館長)。昨年7月にオープンし、冬場を除いて営業。2年目の今年も好調で、土日は「満席状態」が続いている。

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 「本物の魅力」を存分に楽しんでもらうための工夫も続けてきた。

 10周年に合わせて整備したティラノサウルスの動くロボットもその一つ。本物を再現したわけではないが「動きや色、鳴き声...誰も見たこと、聞いたことがないもの。頭の中で想像するきっかけにしてもらえれば」と寺田和雄主任研究員。

 また野外博物館は、利用者の声を受けて滞在時間すべてを化石発掘体験に充てるコースを新設。夏休み期間中は、開館を午前9時から同8時半に早め、午後5時の閉館は同6時まで延長している。

 さらに秋以降、岡山県の企業からアロサウルスの実物全身骨格など32体を購入する。現在展示している複製全身骨格を実物と入れ替える計画で「20周年に向けた仕込み」(竹内館長)が進んでいる。

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