遺跡発掘調査で見つかった土器やヒスイなどが並ぶ企画展=糸魚川市

遺跡発掘調査で見つかった土器やヒスイなどが並ぶ企画展=糸魚川市

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先人の暮らし今に 発掘調査の企画展 糸魚川

新潟日報(2015年9月1日)


 北陸新幹線や国道バイパス建設などに伴う遺跡発掘調査で見つかった出土品を集めた企画展が、糸魚川市一の宮1の糸魚川歴史民俗資料館で開かれている。旧石器時代から近世までの土器やヒスイ、生活用具など約600点が並び、糸魚川ならではの歴史の営みを感じることができる。

 この10年間に市内の11遺跡から発掘されたものを集めた。大角地(おがくち)遺跡からは7千年前のヒスイが出土した。このヒスイの発見により、ヒスイが装飾品として利用される前は石を加工する道具として使われていたことが分かった。世界最古の使用例という。

 縄文時代の六反田南遺跡から見つかった石棒は男性器を模した祭器の一種とされ、長さ約1メートルは県内最大級という。3~4世紀の遺跡からはヒスイの勾玉(まがたま)が見つかったが、5世紀後半の遺跡にはヒスイの出土品がなく、加工が途絶えた様子も分かる。鎌倉時代の遺跡では中国産の陶磁器が多く出土した。

 市文化振興課の木島勉学芸員は「物流の要であり、出土品からヒスイの利用例も分かる内容になっている」と話した。

 10月4日まで。入館料300円(高校生以下無料)。

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