クイズの答えを探しながら、土器などの展示物を見る参加者たち=21日、茅野市尖石縄文考古館

クイズの答えを探しながら、土器などの展示物を見る参加者たち=21日、茅野市尖石縄文考古館

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縄文の世界、暗闇で探検 茅野の尖石縄文考古館で初のナイトミュージアム

信濃毎日新聞(2015年9月22日)

 国宝に指定されている土偶「仮面の女神」「縄文のビーナス」を所蔵する茅野市尖石縄文考古館は21日、夜の館内を見学する「ナイトミュージアム」を初めて開いた。親子連れなど約20人が参加し、懐中電灯を手に真っ暗な館内を巡回。土偶に光を当てて陰影を強調したり、壁に映った土偶の影を観察したりするなど昼間にはできない鑑賞を楽しんだ。

 守矢昌文館長(58)がこの日の案内役。縄文のビーナス後方から光を当てると、逆ハート形のお尻の部分が強調され、「夜しか見られない」などと解説した。仮面の女神に光を照らして壁に浮かび上がる影を観賞すると、参加者からは「神々しい」との感嘆の声が上がった。

 館内の窓から周囲の森を照らす場面も。守矢館長の「縄文人は一体どんな夜を過ごしていたんだろうか」という投げ掛けに、参加者は太古の風景に思いをはせていた。

 参加者は館内に隠されている指令文を探し、縄文人に仮装した学芸員に首飾りを渡す―といった「課題」にそれぞれ挑戦。縄文のビーナスが出土した遺跡名を答えるなどのクイズもあり、館内を懐中電灯で照らしながらくまなく歩き、課題やクイズの答えを探した。

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