伊那市高遠町で22日夜、鉾持(ほこじ)神社の例祭「燈籠(とうろう)祭」の宵祭りがあった。提灯(ちょうちん)を連ねた「ほおずき提灯」やあんどんがともる中心街一帯で、子どもみこしの練り歩きや伝統の「高遠ばやし」の演奏などがあり、にぎわった。
ほおずき提灯がほのかに照らす街中は幻想的な情緒に包まれ、子どもみこしの「わっしょい」の掛け声、高遠ばやしの三味線や太鼓などが響いた。着物姿の女性やカップルが、ほおずき提灯を背に写真を撮影。高遠町出身で飯田市に住む会社員の杉本茂幸さん(36)は子どもとみこしに加わり、「夜にともる提灯がすごくいい雰囲気ですね」と話していた。
本祭の23日は、一帯で山車の巡行や子どもみこし、高遠ばやしの練り歩きなどが予定されている。