5日に供用が始まる福井県敦賀市の新しい「敦賀駅前広場」の竣工(しゅんこう)式と誕生祭が4日、同広場などで行われた。多くの地元住民が訪れ、敦賀の玄関口完成の喜びを分かち合った。
2013年10月に着工した同広場は約7千平方メートルで、総事業費は約11億円。送迎用の車12台が駐車できる市民交通ゾーンと、バスやタクシーの乗降所10カ所がある公共交通ゾーン、イベントなどに活用できる広場ゾーンからなる。広場中央には太陽光パネルを設置し夜間照明の電力を賄う。
竣工式は市民交通ゾーンで行われ、渕上隆信敦賀市長、西川一誠知事ら関係者約100人が出席。渕上市長は「港町敦賀を印象づける大変重要な場所となる。活気あるまちづくりに大きく貢献できると確信している」とあいさつした。続いてテープカットを行い、駆けつけた住民は風船を放って祝った。
その後、誕生祭が開かれた。特設ステージでは駅前の商店で使える割引クーポン付きまんじゅうなど約1千個が配られたほか、ダンスや太鼓のステージショーが行われた。
商店街による「駅前ふれあい市」や福井市出身のバイオリニスト間脇佑華さんよるオープニングコンサート、敦賀まつりで巡行する山車の展示も行われた。
夫婦で訪れた原和幸さん(57)と光枝さん(52)=同市長沢=は「敦賀の表玄関がやっと完成してうれしい。送迎用停車スペース、バス乗り場もきれいで使いやすそう。多くの人が集まる場になってほしい」と期待していた。