展示されている作品について解説する玉川宣夫さん=3日、新潟市西区

展示されている作品について解説する玉川宣夫さん=3日、新潟市西区

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金属の美と技感じて 人間国宝・玉川宣夫さん 新潟で鎚起銅器展始まる

新潟日報(2015年10月5日)

 重要無形文化財保持者(人間国宝)の金工作家、玉川宣夫さん(73)=燕市=の鎚起(ついき)銅器展が3日、新潟市西区の雪梁舎美術館で始まった。初日から多くの市民が訪れ、伝統工芸を極めた熟練の技に見入った。

 玉川さんは、色の違う金属板を重ねて地金を作り、板状に伸ばす「木目金(もくめがね)」の技法で知られ、2010年に人間国宝に認定された。今回は、約60年間の作家生活から選んだ約180点を展示。近年制作した木目金の花瓶や香炉などに加え、20~30代のころの作品も並んでいる。

 3日の開場式には玉川さんも参加し、作品解説も行った。玉川さんは「金属の持つ美しさを感じてもらうとともに、これまでの歩みも知ってもらえるとうれしい」と話した。

 熱心に鑑賞していた新潟市西区の無職、高橋和義さん(77)は「複雑な文様や色合いが施されていて素晴らしい」と感心していた。

 11月8日まで。入館料500円。中学生以下は無料。

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