赤や黄に染まりつつある木々が水面に映り込む刈込池=14日、福井県大野市上打波

赤や黄に染まりつつある木々が水面に映り込む刈込池=14日、福井県大野市上打波

福井県 勝山・大野 花・紅葉

色づく秋が水面を彩る 大野・刈込池で紅葉始まる

福井新聞(2015年10月15日)

 福井県大野市上打波の景勝地、刈込(かりこみ)池で、紅葉が始まっている。14日は澄んだ秋空の下、赤や黄に染まりつつある木々が鏡のような水面に映っていた。今週末から来週にかけて、例年より1週間ほど早く見ごろを迎えそう。

 刈込池は標高1070メートル付近にある。周囲約400メートルはブナやミズナラに囲まれ、紅葉の季節には絵のような風景美を求めて、例年多くの散策客が訪れている。

 水辺と紅葉の組み合わせは、日本人を引きつける。「あらし吹くみ室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり」。百人一首の能因法師(のういんほうし)の歌は、色づく葉を"流れの中の錦"と詠んだ。比べて刈込池は、水面をわたる風がやんで波紋がなくなると、まるで時が止まったよう。静寂の中で上下対称の鮮やかな彩りが、訪れる人を魅了している。

 刈込池は同市西勝原のJR勝原駅から約20キロ。麓の小池公園から登山道を歩いて約1時間かかる。

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