ゲレンデに設置された車両

ゲレンデに設置された車両

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長和のスキー場に「電車」 カフェや催しで活用構想

信濃毎日新聞(2015年10月20日)

 JR篠ノ井線や中央東線を走り9月に引退した車両が19日、長和町大門のスキー場「ブランシュたかやまスキーリゾート」に設置された。町の指定管理者としてスキー場を運営する長和町振興公社が、スキー場の新たな目玉にしようとJR東日本(東京)から購入した。

 1978(昭和53)年に製造された「115系」の先頭車両で、2002年から県内を走行。長さ約20メートル、重さ33・8トン。家族連れが多いという同リゾートが、子どもや大人が共に楽しむ場所を充実させたい―と構想した。

 18日夜に長野総合車両センター(長野市)から業者が大型トレーラーで運び、約4時間かけてスキー場に到着。19日午前中にクレーンで慎重に持ち上げ、ゲレンデ下部にある「第1ロマンスリフト」近くに設置した。車両の購入や輸送・設置費用は総額約500万円。

 同スキー場は今季、12月5日に営業を始める予定で、車両内部は当面休憩所とし、今後カフェにする計画だ。夏場のイベント時にも開放する。

 長和町振興公社の有賀幸男・スキー場担当取締役(70)は「スキー場に電車があるのは奇抜で、山奥にある楽しさもある。最近は孫を連れてくるお年寄りも多いので、3世代に喜んでもらえる場にしていきたい」と話していた。

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