血染めの名号や民謡衣装などの展示準備をする実行委メンバー=南砺市平若者センター春光荘

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五箇山の宝物大集合 平で24日

北日本新聞(2015年10月24日)

 五箇山合掌造り集落世界遺産登録20周年を記念したフォーラム「われらがつなぐ合掌文化」が24日、南砺市下梨(平)の平若者センター春光荘で開かれる。会場に地域住民が推薦した「五箇山のたから」を実物や写真で一堂に展示。相倉(平)、菅沼(上平)の両合掌造り集落以外にも五箇山では貴重な文化財や伝統行事、美しい自然風景など誇るべき多くの宝物が守られていることを紹介する。

 「五箇山のたから」は世界遺産五箇山合掌文化アカデミー事業実行委員会が募集。住民112人と各区長が推薦した約100点を並べた。

 漆谷念仏道場(上平)の血染めの名号、市有形文化財の篭渡(かごど)(平)の獅子頭などは実物を展示。血染めの名号は蓮如上人の真筆で、本願寺勢が織田信長と戦った石山合戦の際、参戦する門徒が結集し、血判したとされる。篭渡の獅子頭は1860(安政7)年作と伝わる。上梨(同)の国重要文化財・村上家の模型や五箇山民謡の衣装も飾った。此尾市文化・世界遺産課長は「集まった宝物の数々を見て五箇山の魅力の奥深さを再認識してほしい」と語る。

 フォーラムは午後1時~同5時で、世界遺産・五箇山の保存と在り方をテーマに住民らのパネル討論などを行う。

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