力を合わせて綱を引く来場者=そばの郷広場

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紅葉の山里で石かち再現 ど~んと利賀の山祭り

北日本新聞(2015年10月25日)

 南砺市利賀地域の秋の風物詩「ど~んと利賀の山祭り」が24日、同市利賀村坂上のそばの郷広場で始まった。かつて合掌造り家屋の土台を作る際に行われた伝統儀式「石かち」が来場者を交えて勇壮に再現され、木柱が石を打つ「ドスン」という音が山々の紅葉が美しい山里に響いた。25日まで。

 石かちは、合掌造り家屋を新築する際、基礎石を固定するために行われた儀式。基礎石の上にやぐらを組み、中心に据えた木柱を綱を引くことで上下させ、石を突き固める。綱を引く際に福も引き寄せるとされる縁起の良い行事で、住民によると1950年代まで受け継がれていた。

 山祭りでは高さ約12メートル、重さ約600キロの木柱を用意。四方に伸びる綱を住民や来場者が持ち、地元の石かち保存会による「石かち音頭」や太鼓、采配に合わせて綱を引いたり緩めたりして何度も石を突いた。

 地元特産のそばやイワナの塩焼き、イノシシ団子汁、ギョウジャニンニクを使ったギョウザの販売もあった。25日は午前と午後に計3回石かちを行う。子どもたちの民謡の発表もある。

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