杉林に囲まれ、四季折々の景色が楽しめる環翠楼の大正の間=阿賀野市村杉

杉林に囲まれ、四季折々の景色が楽しめる環翠楼の大正の間=阿賀野市村杉

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環翠楼(阿賀野)国文化財に 文化審答申 築100年「大正の間」

新潟日報(2015年11月24日)

 国の文化審議会(宮田亮平会長)は20日、江戸末期創業の旅館「環翠楼」(阿賀野市)の大正の間や、川奈ホテルの本館(静岡県)など、26都府県124件の建造物を登録有形文化財にすることを馳浩文部科学相に答申した。近く答申通り告示される。これにより、全国の登録数は1万492件、本県は411件となる。

 環翠楼は村杉温泉の老舗旅館。大正の間は1915(大正4)年に建てられた。木造2階建てで、寄せ棟造りの客室棟だ。

 客室は全4部屋。純和風の内装で、8畳2間と広めの造り。軒天井などには洋風のデザインが取り入れられている。当時の村杉温泉は湯治場として人気を集め、環翠楼にも多くの客が訪れた。大正の間は母屋だけでは足りなくなったため、旅館の庭や地元の山の木を使って建てられたという。

 客室からは季節の花々や山野草が咲く6千坪の広大な庭を眺めることができる。ことしは大正の間が建てられてから100年の節目の年。26代目若旦那の荒木風太さん(34)は「築100年の年に答申されてうれしい。これまで先祖が守ってきたものをこれからも守り続けていきたい」と話した。

 川奈ホテル本館は1936(昭和11)年の建築で、戦後に修築された。洋風の気品ある意匠が評価された。1998年には橋本龍太郎首相とロシアのエリツィン大統領の会談が開かれた。

 ほかに登録されるのは、時宗の総本山で「遊行寺(ゆぎょうじ)」の呼び名で知られる清浄光寺(しょうじょうこうじ)(神奈川県)の本堂や、主に明治時代に造られた旧北陸線の鉄道トンネル群(福井県)など。

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