解説員(手前右)から展示標本の説明を受ける参加者たち=5日、福井県勝山市の県立恐竜博物館

解説員(手前右)から展示標本の説明を受ける参加者たち=5日、福井県勝山市の県立恐竜博物館

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冬季限定、解説付きで恐竜学ぶ 福井・勝山の博物館で始まる

福井新聞(2015年12月6日)

 福井県勝山市の県立恐竜博物館で5日、展示解説員が恐竜の標本などを解説する冬季限定の「見どころダイノツアー」が始まった。来館者は生態や最新の研究など、詳しい説明を聞きながら恐竜の魅力に触れた。

 来館者に常設展示の標本などについて理解や関心を深めてもらおうと毎年企画している。1階の「恐竜の世界」ゾーンと2階の「生命の歴史」ゾーンでそれぞれ1日2回開く。

 この日、恐竜の全身骨格がずらりと並んでいる恐竜の世界ゾーンには親子連れら13人が参加した。中狭眞知子さんが解説員を務め、種類ごとに骨格の特徴や歯の進化などを紹介。昔は恐竜の尻尾は地面に付いていたとされていたが、新しい研究により尻尾は浮いてバランスを取っていたと考えられることなどを説明した。フクイサウルスなど本県産出の恐竜もPRした。

 北海道から訪れた澤口裕二さん(62)は「解説はコンパクトにまとまっていて知識が深まった。興味をかき立て、さらに見て回ろうというきっかけになる」と話し、再び展示会場に向かった。

 解説ツアーは来年3月21日までの土日祝日に開く。恐竜の世界ゾーンは午前10時半からと午後1時半から、生命の歴史ゾーンは午前11時15分からと午後2時15分から。各回約30分で、定員は先着で約10人。参加費は無料。

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