南木曽町は7日、町内の妻籠宿など旧中山道を歩く外国人客が増えていることから、JR南木曽駅前にある観光案内看板を英語表記入りの物に取り換えた。岐阜県中津川市との境にある馬籠峠から妻籠宿、与川道を通って大桑村の野尻宿に抜けるルートは、歩く外国人が多いといい、ルートを見やすくしてある。
看板は縦1・2メートル、横2・2メートル。上部を北にするのではなく、南向きに設置した看板を見た人が、そのまま進む南を上にした。同駅周辺の地図も入れ、近くの散策にも役立ててもらうという。町は今後、300万円ほどかけて約70カ所で、古くなった看板を新しくしたり、新たに看板を設置したりするという。
町産業観光課によると、昨年、町を訪れた外国人は約1万2500人。今年は1万7千人程度になる見込みだ。欧米人が多く、かつて大名や姫などが通ったころのことに思いをはせながら歩く人が目立つという。担当者は「受け入れの環境を整えることで、さらに大勢の外国人が来てくれるのではないか」と期待している。