吉継の人柄を「相手の心情をくみ取れる人だった」と話す外岡館長=11日、福井県敦賀市立博物館

吉継の人柄を「相手の心情をくみ取れる人だった」と話す外岡館長=11日、福井県敦賀市立博物館

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武将、大谷吉継に迫る 敦賀で国宝、重文資料展示

福井新聞(2015年12月12日)

 福井県敦賀市立博物館のリニューアル記念特別展「大谷吉継 人とことば」が11日、始まった。敦賀城主・大谷吉継の書状や軍記、伝記類から吉継の言葉を集め、戦国武将としての気高さや潔さ、思いやりの心など人物像や性格が推測できる。1月24日まで。

 吉継は来年1月に始まるNHK大河ドラマ「真田丸」での重要な登場人物として注目度が高まっていることなどから、人物像を広く知ってもらおうと企画。国宝や重要文化財の複製、県指定文化財など43点を展示している。

 国宝の「島津家文書」の複製は、吉継が仲間の島津義弘に対して書いた書状に、二日酔いで義弘の使者にまともな対応ができなかった内容が書かれている。回答を先延ばしにする口実に二日酔いと機転を利かせたとみられ、義弘との信頼関係も垣間見られる。

 「厚狭毛利家文書」の書状は、朝鮮出兵時に軍の司令官だった吉継が共に戦った武将の毛利元康に宛てたもの。毛利の家来たちの名前を挙げながら安否を気遣う内容が書かれている。外岡慎一郎館長(61)は「下の立場の人間に対しても上からものを言わず、相手の心情をくみ取れる人物だったのだろう」と分析する。

 ほかに、腹病に悩む西福寺の住職に対して医者を紹介するという内容の書状や慶長軍記、福井藩主・松平慶永(春嶽)が写本した慶長見聞書も展示されている。

 13日には外岡館長の特別講演会「書状のことば 軍記のことば」、23日には長浜城歴史博物館(滋賀県長浜市)の太田浩司館長の記念講演「秀吉奉行としての吉継・三成」が開かれる。両講演とも午後1時半から。19日、1月9、17日の午前10時半からは館長ギャラリートークがある。

 問い合わせは敦賀市立博物館=電話0770(25)7033。

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