上越市立水族博物館で展示されているタコの仲間「アオイガイ」=15日、同市西本町4

上越市立水族博物館で展示されているタコの仲間「アオイガイ」=15日、同市西本町4

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少雪の使者?上越に続々 タコの仲間アオイガイ 漂着の1匹展示 水族博物館

新潟日報(2015年12月16日)

 貝のような殻に入ったタコの仲間「アオイガイ」が上越地域の海辺で相次いで見つかった。上越市西本町4の市立水族博物館は15日までに8匹を譲り受け1匹を展示している。上越地域では「アオイガイの多い年は少雪になる」との言い伝えがある。今冬の暖冬傾向と合致し、職員を驚かせている。

 同館によると、アオイガイは大きいもので体長25センチほど。雌が卵を守るため、巻き貝のような殻を作り、中で子育てをする。2匹並べると殻の形がアオイの葉に似ていることから名付けられたとされる。

 熱帯などの暖かい海に生息するが、暖流に乗って時折、県内の海岸にも漂着する。上越地域には殻だけの状態で漂着することが多く、生きたまま見つかるのは珍しいという。

 ことしは糸魚川市の能生漁港や上越市の谷浜海岸などで8匹が見つかったと住民から連絡があり、同館が引き取った。しかし水温管理など飼育が難しく、既に4匹が死んだほか、1匹は衰弱している。

 展示は体長10センチほどの1匹のみ。同館は「生きた状態の展示は珍しい。早めに見に来てほしい」としている。問い合わせは同館、025(543)2449。

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