湯田中温泉の空き施設。1階にカフェと案内所、2階にWAKUWAKUやまのうちの事務所が入る

湯田中温泉の空き施設。1階にカフェと案内所、2階にWAKUWAKUやまのうちの事務所が入る

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湯田中温泉街の空き施設活用 街並み整備へカフェと案内所

信濃毎日新聞(2015年12月22日)

 観光まちづくり会社、WAKUWAKUやまのうち(下高井郡山ノ内町)は来春、山ノ内町湯田中温泉で使われていない2施設を活用し、カフェと観光案内所を併設した事務所と、飲食店を開く。山ノ内町の「玄関口」にある温泉街で街並み整備を本格化させ、海外からの観光客が滞在できる拠点づくりを目指す。

 湯田中郵便局前の木造一部鉄骨造りの2階建て建物(延べ床面積200平方メートル余)を再生。1階にカフェと観光案内所、2階に自社事務所を設ける。案内所では、温泉に漬かる猿で知られる地獄谷野猿公苑や志賀高原についてPR映像を交えて紹介する。

 これと別に、近くの空き施設を飲食店にする計画。地元野菜のサラダや漬物のバーを設け、ローストポーク丼、ピザ、パスタ、地ビールなどの販売を検討している。

 建物はともに、不動産業の関連会社が改修する。WAKUWAKUやまのうちは建物を借り、カフェや飲食店を運営。同様に、廃業した旅館を改修して、来年夏以降にゲストハウス(簡易宿泊施設)を開く計画もある。

 長期滞在する外国人観光客は宿泊施設外で食事をしようとするが、湯田中温泉周辺は飲食店が少ないため、カフェや飲食店を設けて需要を取り込む。近くの長野電鉄湯田中駅で電車を待つ観光客などの利用も見込む。

 一連の整備は、八十二銀行(長野市)をはじめとする県内10金融機関、地域経済活性化支援機構(東京)などが出資する「ALL信州観光活性化ファンド」の投融資を活用する。WAKUWAKUやまのうちは、カフェや飲食店、ゲストハウスの運営を収益の柱に育てる計画。竹節友樹社長(33)は「外国の観光客が湯田中で立ち寄る拠点にしたい」としている

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