諏訪湖漁協事務所に並んだワカサギを品定めする諏訪地方の川魚店経営者ら

諏訪湖漁協事務所に並んだワカサギを品定めする諏訪地方の川魚店経営者ら

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諏訪湖「初市」大きなワカサギ 倍のサイズに笑顔広がる

信濃毎日新聞(2016年1月8日)

 諏訪湖漁協は7日、諏訪市渋崎の漁協事務所で今年最初の出荷となる「初市」を開いた。この日早朝に水揚げされたワカサギ約700キロは、大きいもので体長7〜8センチ、重さ2・5グラムと例年の倍の大きさ。諏訪地方の川魚店経営者からは「今年は大きくて良い」と声が上がった。

 同漁協によると、採卵数の激減などにより、昨年はワカサギの稚魚の放流量を例年に比べ3割ほど減らした。このため、稚魚が餌を確保しやすかったという。

 初市では漁協組合員や川魚店経営者ら約30人が豊漁を願った後、事務所に並べられたワカサギを手に取るなどして品定めし、買い求めた。諏訪市の川魚専門店の平出良作さん(78)は「昨年に比べ魚体が大きく、つくだ煮などの加工にも向いている」と笑顔で話した。この日はワカサギのほかにコイ約40キロ、ナマズ約10キロも並んだ。

 同漁協のワカサギ漁は資源保護のため、今季はこの日で終了。藤森貫治組合長(71)は「今年は諏訪湖に氷が張らず、鳥がワカサギを捕食しやすい状況にある。2月中旬に始まる予定の採卵までワカサギの数を減らさないよう、追い払いなどに力を入れたい」と話した。

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