大勢の市民が見守る中、力いっぱい綱を引き合う上杉軍(右)と武田軍(左)

大勢の市民が見守る中、力いっぱい綱を引き合う上杉軍(右)と武田軍(左)

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松本あめ市で「塩取合戦」 綱引きに大歓声

信濃毎日新聞(2016年1月11日)

 戦国武将の上杉謙信が武田信玄に塩を送った故事にちなんだ松本市街地の新春の恒例行事「松本あめ市」で10日、市民ら260人が上杉、武田の両軍に分かれて綱を引く「塩取合戦」があった。歩行者天国となった本町通りで繰り広げられた白熱の攻防に、取り囲んだ観客から大きな歓声が上がった。

 上杉軍は本町1丁目、武田軍は本町2丁目のみこしの担ぎ手が中心。計3回の勝負のうち、1回目は男性来場者、2回目は女性来場者がそれぞれ40人ずつ両軍に分かれて対戦し、最後は担ぎ手だけで綱を引き合った。今年は武田軍が2勝1敗で勝った。子ども同士の対戦もあった。

 「よいさ、よいさ」などの掛け声に合わせて懸命に綱を引く姿に、周囲からは「頑張れ」「気合を入れて」などの声援が送られた。武田軍に加わった上伊那郡辰野町の会社員小山忠之さん(38)は初めて参加。「勝てて気持ちがいい。今年も良い1年になりそう」と充実した表情だった。

 あめ市は、地元商店街などでつくる実行委員会が10日まで2日間開いた。あめや縁起物を売る露店が並び、家族連れや観光客らでにぎわった。

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