リニューアルを機に導入した運転シミュレーターを楽しむ親子=新潟市秋葉区の新津鉄道資料館

リニューアルを機に導入した運転シミュレーターを楽しむ親子=新潟市秋葉区の新津鉄道資料館

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新装新津鉄道資料館 親子連れに好評集客5倍!

新潟日報(2016年1月22日)

 「鉄道のまち・新津」として知られる新潟市秋葉区にある新潟市新津鉄道資料館が2014年のリニューアル後、親子連れを中心ににぎわっている。上越新幹線の実車や列車の運転シミュレーターなど、子どもも楽しめる展示を充実させ、来館者数は約5倍になった。一方、リニューアル後に展示されなくなった資料も多く、鉄道愛好家からは「展示していない収蔵資料を見たい」という声が上がる。シミュレーターや模型など体験型の展示を求める子どもたちと、目の肥えた愛好家の要望を両立させる展示を資料館は目指している。

◎「体験型」充実、週末は行列 従来の愛好家、収蔵資料展示増やして

 旧国鉄職員の養成施設を改築した新津鉄道資料館。屋外の展示スペースには、上越新幹線開業から活躍し「だんご鼻」で人気の200系新幹線と、1972年まで新津機関区に配属されたC57型蒸気機関車の雄姿が並ぶ。館内には鉄道の歴史を伝える資料に加え、運転シミュレーターや列車のおもちゃで遊べるファミリーエリアがある。

 週末には多くの親子連れが訪れ、子どもたちは車両の中に入ったり、写真を撮ったり。運転シミュレーターは長蛇の列ができる。加茂市の小学2年高野耕輔君(8)は「運転できるし本物の車両もあるから、いろいろなものが見られて楽しい」と声を弾ませた。

 資料館は、国鉄OBを中心とする住民有志の働き掛けで旧新津市が83年に開館した。かつて本県と東京を結んだ急行「佐渡」として活躍した165系電車のモーターや、大清水トンネル掘削時の岩、夜行列車のヘッドマークなど、本県の鉄道史や鉄道技術を伝える資料を展示し、愛好家の人気を集めていた。

 市の新たな魅力として鉄道文化を掘り起こし地域の活性化につなげようと、2014年にリニューアル。鉄道資料の展示点数を減らし、シミュレーターなど体験型の展示を加えた。来館者数は12年度の約8800人から、14年度は親子連れが増えたことで約4万7千人になった。

 リニューアル効果で主要な客層が親子連れとなり来館者数が増えた一方、従来の鉄道愛好家は資料展示の拡充を求める。東京都の男性会社員(35)は「古い歴史的な資料を網羅してあり興味深い。展示されていない資料も見たい」と話す。

 しかし、新たな客層となった子どもたちは、展示資料よりも体験型の展示に興味を示す。中央区の小学3年橋本凜久(りく)君(9)は「運転の体験ができて楽しかった。他にも体験できるもの、自分で動かせるものがあるといい」と話す。

 鉄道資料館の収蔵資料は約8千点。リニューアル前は約2千点を展示していたが、現在は約800点。大半を保管倉庫に収納しているのが現状だ。

 子どもたちと鉄道愛好家両方の要望に応えるには、より広い展示スペースが必要になる。5年ほど前には新津駅前での新規建設を求める動きが地元で活発化したこともあったが、リニューアルをすることで運営の充実を図った。

 鉄道資料館の水沢喜代志副館長は「資料をたくさん展示したいが、この施設の大きさでは限界がある。展示できる範囲内で見やすくすることに加え、企画展などを通じて展示していない資料を公開する機会を設けたい」としている。

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