タイで見つかり、このほど新種のイグアノドン類と認められた草食恐竜「シリントーナ・コラーテンシス」に関する展示が30日、福井県勝山市の福井県立恐竜博物館で始まった。復元した全身骨格=写真=や実物化石を披露している。5月8日まで。
化石はタイ東北部の白亜紀前期(約1億4500万年前~約1億年前)の地層で見つかった。同博物館と県立大恐竜学研究所(永平寺町)、タイの研究所による共同調査・研究の結果、新属新種であると分かった。
全身骨格は全長約6メートルで実物大。「脳函(のうかん)」と呼ばれる脳を取り囲む骨の頭頂部の突起が前方に伸びているのが特徴で、化石で確認できる。また、頭骨や大腿(だいたい)骨の実物と複製の計約50点も展示している。