日々の吉凶などが記された江戸時代の仮名版暦=1日、福井県おおい町名田庄納田終の暦会館

日々の吉凶などが記された江戸時代の仮名版暦=1日、福井県おおい町名田庄納田終の暦会館

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吉凶記した江戸期の暦の企画展 福井県おおい町・暦会館

福井新聞(2016年2月2日)

 日々の吉凶が書かれた江戸時代の仮名版暦など、当時の庶民に身近な暦の資料を並べた企画展が1日、福井県おおい町名田庄納田終(のたおい)の暦会館で始まった。田植えやみそ造りに良い日などを記した仮名版暦や、文字が読めない人のための絵暦など約30点を展示している。3月31日まで。

 1786(天明6)年の仮名版暦は、日にちの下に「雑注」という、吉凶を示したものがほぼ平仮名で書かれている。例えば3月26日は「みそ す(酢)つくりよし」、4月13日は田植えを表す「さひらき(早開き)よし」などと記され、暦が生活に身近な存在だったことがうかがえる。

 文字が書かれていない絵暦も展示。ケシの花に濁点を付けて「夏至」と読ませたり、さいの目で数を表したりと、誰でも読める暦として親しまれていた。ほかに、大正時代の暦の解説本に描かれた、恵方の「年徳神(としとくじん)」など方位の吉凶を示す神々の絵なども並ぶ。

 同館によると、江戸時代になると身分を問わず識字率が向上し、暦の普及に拍車がかかったという。学芸員の山内晴菜さんは「当時の生活に寄り添っていた暦を見て、人々がどのような生活を送っていたのかを考えるきっかけになれば」と話している。

 企画展は午前9時から午後4時。入館料は大人200円、小中学生100円。毎週水曜休館。来館者には、ことし1年を旧暦で表した手作りの仮名版暦を配布している。

 13、27の両日は展示説明会を開く。ともに午後2時から。27日は絵暦を作るワークショップもある。申し込み、問い合わせは同館=電話0770(67)2876。

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