除雪機で行われた雪室への雪入れ作業=4日、上越市北方の岩の原葡萄園

除雪機で行われた雪室への雪入れ作業=4日、上越市北方の岩の原葡萄園

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ワイン熟成 夏に備えて雪山 330トン搬入

新潟日報(2016年2月6日)

 上越市北方のワイナリー、岩の原葡萄(ぶどう)園で4日、赤ワインの熟成庫を冷やすための雪室に雪を運び入れる作業が行われた。品質の高いワインにするには熟成庫の室温を一定に保つ必要があり、雪は夏場の冷却に使われる。

 例年は1メートル以上の積雪があり、1月と2月に1回ずつ雪入れをしている。しかし、今年は少雪で、現在でも積雪が50センチほどしかないため、雪入れは今回のみ。敷地内の雪だけでは足りず、外の雪も活用した。

 雪は6~10月、熱交換機を通じて雪室の隣にある熟成庫の室温を18度ほどに保ち、ワインの風味の劣化を防ぐ。雪の活用でクーラーの消費電力が抑えられ、環境に優しいワイン造りにもつながる。

 この日は業者がトラックで次々と雪を運び込み、除雪機で雪室の奥に飛ばした。容量330トン、高さ10メートル近い室内には真っ白な雪が山のように積み上がった。

 広報担当の今井圭介さん(44)は「創業した川上善兵衛の時代から雪を生かしたワイン造りを大事にしている。今年も雪を確保できて良かった」と話した。

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