世界遺産を守ることや平和の大切さなどについて話す(左から)紺野さん、田中さん、堤さん

世界遺産を守ることや平和の大切さなどについて話す(左から)紺野さん、田中さん、堤さん

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平和や地域とのつながり大切 「松本城を世界遺産に」フォーラム

信濃毎日新聞(2016年2月8日)

 松本市と信濃毎日新聞社などでつくる「国宝松本城を世界遺産に」推進実行委員会は7日、松本城の世界文化遺産登録について考えるフォーラムを市内で開いた。国連開発計画(UNDP)親善大使を務める女優の紺野美沙子さんら3人によるパネル討論「文化遺産と地域とのかかわり」では、地域の遺産を守るには平和が大切―などと意見交換。市民ら約300人が熱心に聴いた。

 紺野さんは、親善大使としてカンボジアやパキスタンなどを訪ねた活動を紹介。地域紛争などで危機にさらされている遺産があるとして、「世界遺産に認定されても地域に平和がなければ守っていけない」と訴えた。

 城の保全活動をする市民有志の「松本古城会」の田中荘太会長(松本市)は、明治期に売却された天守を市民が買い戻すなどした歴史に触れ、「城は市民にとって最大の宝」と話した。世界遺産を紹介する番組のプロデューサー堤慶太さんは、松本城が「近世城郭の天守群」として国内各地と連携して世界遺産登録を目指している取り組みを評価した。

 長野市の主婦、渋谷めぐみさん(40)は「文化財を中心に地域がまとまることが大事だと思った」と話した。

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