伊那市高遠町で11日、鉾持(ほこじ)神社の祈年祭に合わせ、伝統の「だるま市」が開かれた。参道を中心に露店が連なり、大小さまざまなだるまが山積みになった。御利益を願って買い求める人たちでにぎわった。
商店街には、地元商店主らでつくる実業団などが制作した人形飾りが並んだ。今年のえとにちなみ、ラグビーワールドカップで活躍した五郎丸歩選手の「五郎丸ポーズ」をした猿の人形もあり、ポーズをまねて記念撮影する子どもの姿も。夫と訪れた伊那市美篶の女性(78)は大ぶりのだるまが入った袋を提げ、「年も取ってきたので、家族みんなで仲良く健康に暮らせたらいい」と話した。
だるま市は、同神社と市観光協会高遠支部、市商工会でつくる実行委員会が主催。一帯では古本市も開かれた。地元の高遠小学校3年西組は、授業で作った竹製の花器や竹の繊維ですいた紙を販売し、「買ってくださーい」などと大きな声を響かせていた。