越前町に寄贈された故木村さんの作品が並ぶ記念展=福井県越前町織田の雨田光平記念館

越前町に寄贈された故木村さんの作品が並ぶ記念展=福井県越前町織田の雨田光平記念館

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天目釉の美、18点順次展示 故木村盛和さんの作品

福井新聞(2016年2月23日)

 福井県陶芸界の重鎮で、同県越前町に工房を構えた故木村盛和さんの遺族から昨年同町に寄贈された作品を並べ、記念展「窯変結晶 木村盛和陶芸展」(福井新聞社後援)が同町織田の雨田光平記念館で開かれている。木村さんが研究を重ねた鉱物や岩石の釉薬(ゆうやく)により、多様な色彩や模様を帯びた作品が展示されている。3月21日まで。

 木村さんは昨年8月に他界。弟の盛康さん(80)=京都市=が同10月、「越前焼の盛んな地で、後進育成のために役立ててほしい」と、木村さんが同町佐々生の工房「小倉見窯」で制作した作品18点を寄贈した。町は多くの人に作品を見てもらおうと同展を企画した。

 木村さんは、陶器にかける鉄の釉薬「天目釉(てんもくゆう)」の第一人者。生まれ育った京都府で研究を進めていたが、より広い工房を求めて1976年、同町に移住。以来40年近く、鉱物の釉薬が窯の中で焼成中に溶けて変化する「窯変結晶」の創出に取り組んだ。

 同展では銅やエメラルド、ルビーなどの釉薬を使い、幾何学的な模様が浮かぶ花生けやつぼなど12点を展示している。銅の釉薬を使った茶わん「銅釉窯変結晶茶●(わん)」は、黒々とした器の側面に星のような青色の小さな輝きがちりばめられ、小宇宙を表したような仕上がり。

 木村さんの生い立ちや言葉もパネルで紹介している。「私のかたちのイメージは、中東にあると思っている」というパネルの横には、異国情緒を感じさせる花生けやつぼなどを並べている。

 午前10時〜午後5時。入館料は100円で、中学生以下と70歳以上は無料。月曜休館。期間中に作品の入れ替えを行い、3月8日から、残る6点を含め12点を展示する。

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