信濃町の黒姫高原スノーパークでインストラクター(右)から指導を受ける中国人留学生

信濃町の黒姫高原スノーパークでインストラクター(右)から指導を受ける中国人留学生

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留学生がスキーの先生 信濃町でインストラクター育成事業開始

信濃毎日新聞(2016年2月26日)

 信濃町の一般社団法人「信州ウエルネスツーリズム研究所」と町が今年から、町内の関係団体と連携して外国人観光客の誘客を図る「留学生スキーインストラクター育成事業」に取り組み始めた。インバウンド(海外誘客)の一環。語学力とスキーの指導力がある留学生を育成することで外国人観光客の受け入れ態勢を整え、スキー客の増加につなげたい考えだ。

 この事業では、町内の「タングラム斑尾東急リゾート」が冬季、留学生をインターンシップ(就業体験)で受け入れ、寮を提供。町内の黒姫スキー学校のインストラクターが、初心者へのスキー指導の基礎知識や技術を指導する。

 留学生は、整地された急斜面を安全に滑ることのできるレベルという全日本スキー連盟の2級の資格取得を目指す。翌年のシーズンに町内のスキー場を訪れた外国人観光客を、自国語で指導してもらう計画だ。

 今季は、ウエルネスツーリズム研究所の理事を務める神戸山手大(神戸市)の西村典芳教授のゼミに所属する中国人留学生の3年生3人が22日から町内に滞在。3月中旬までスキー技術やホテルでの接客を学び、検定を受ける。

 25日は黒姫高原スノーパークでインストラクターから指導を受けた。ゼミで観光について学んでいる段文峰さん(26)は「中国人の日本への旅行者は増えている。しっかりと日本の魅力を伝えられるように頑張りたい」と語った。

 町産業観光課によると、町ではこれまでインバウンド対策が十分でなかったといい、町はこの事業に関連経費100万円を補助。同課は「日本を訪れる外国人観光客が増えている今、対策を取らなくてはいけない。町に外国人観光客が来る仕組みをつくっていきたい」とする。

 ウエルネスツーリズム研究所の代表理事で、留学生に指導もしている松木健一さん(45)は「スキーの指導者になるだけでなく、自国の観光客を町に呼んできてくれるようにしたい」話した。

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