年代物のひな人形などの前で歌う園児たち=1日、佐渡市相川下戸

年代物のひな人形などの前で歌う園児たち=1日、佐渡市相川下戸

新潟県 佐渡 祭り・催し

ひな飾り巡ってめでて 佐渡市3地区で催し 制作体験など多彩に

新潟日報(2016年3月4日)

◎店や神社40カ所で展示 相川

 ひな人形で町内を彩るイベントが4月まで佐渡市の相川、両津、小木の3地区で開催される。春の訪れを前に、市街地や展示会場にひな人形が展示され、つるしびなの制作体験会や町歩きツアーなどが開かれる。

 相川地区では21日まで、市街地を中心とした店舗や神社といった約40カ所でひな飾りなどが展示される。

 1日は相川下戸町のホテル万長で開会式が行われ、あいかわ幼稚園の15人と相川保育園年長の11人、相川小学校の3年生26人が参加した。

 2園の園児は、大正期のひな人形などが展示されたホテルで「うれしいひなまつり」を元気よく歌った。あいかわ幼稚園年長の小宮山ちひろちゃん(6)は「これからたくさんのおひなさまを見に行きたい」とはにかんだ。

 期間中は各所で竹細工や押し花などの制作体験があるほか、地区内の宿泊施設と飲食店10カ所で特別メニューも提供する。地区最北の岩谷口集落では、岩谷口公民館でひな人形などを飾る。同集落の田中次英さん(75)は「18軒の集落だが、年々訪れる人が増えている。ゆっくり見ていってほしい」と話している。

 案内所が相川羽田町のあいかわぽんぽこホールに設置される。問い合わせは佐渡観光協会相川支部、0259(74)2220。

◎つるしびな色鮮やかに 両津

 両津地区では、両津夷のあいぽーと佐渡で3日、手芸グループ「ままごとクラブ」が手作りしたつるしびなや人形の展示会が始まった。会場には、赤やピンクを中心とした色鮮やかなおひなさま、花、動物などの人形がつるされた。男の子のためのこいのぼりやかぶとの飾りのほか、東日本大震災の復興への祈りを表した約500羽の鶴飾りも展示され、会場全体がきらびやかに彩られた。

 訪れた豊田の主婦中川喜代子さん(52)は「一針一針丹精込めて作ったことが分かる素晴らしい作品ばかりです」と語った。

 展示会は27日まで続き、つるしびなとちりめんのストラップを作る体験会も開かれる(一部事前予約が必要)。

 また、期間中は両津夷と両津湊を中心に店舗や宿泊施設など約40カ所でひな人形などが飾られる。問い合わせは佐渡観光協会両津港案内所、0259(23)3300。

◎船箪笥を公開町歩き企画も 12日から、小木

 小木地区では、12日~4月3日、小木町の商店街を中心に店舗や博物館など26カ所でひな人形や北前船の交易の名残を感じさせる「船箪笥(だんす)」が展示される。

 3月15~17日には、展示されたひな人形や、釈迦の入滅を描いた涅槃図(ねはんず)を見て回る町歩きツアーが開かれる。ガイドの案内で地区内の寺院などを巡る。事前予約が必要。

 問い合わせは小木町商工会、0259(86)2216。

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