下高井郡山ノ内町は１４日、北陸新幹線（長野経由）の飯山駅を利用し、町内に宿泊する人を対象に、タクシーやレンタカーの利用料金のおおむね半額を補助する「観光楽ちんカーサービス」を始めた。金沢延伸開業から１年の節目に合わせた取り組み。町は新幹線駅から先の２次交通の利便性を高めることで、町内への誘客促進につなげたい考えだ。

　１台当たりの補助額は、タクシーが町内までの片道２５００円、レンタカーは１泊５千円。飯山駅から町内の温泉街に来る場合のおおむね半額に相当する。利用する場合、タクシーやレンタカーの車内、営業所で「利用券」を受け取り、宿泊施設で提示すると、補助金額分の割り引きや払い戻しを精算時に受けられる。

　対象は志賀高原や湯田中渋温泉郷、北志賀高原などのホテルや旅館など計２４６軒の宿泊者。素泊まりや寮、保養所への宿泊は対象としない。

　町はこの日、飯山市の飯山駅観光交流センターで、同駅で営業しているタクシー会社６社、レンタカー会社３社とサービス実施の協定を結んだ。竹節義孝町長は取材に「飯山駅の利用者が増え、山ノ内町にお越しいただければありがたい」と話した。