古典オルゴールを展示した2階を見学する安芸さん(右)

古典オルゴールを展示した2階を見学する安芸さん(右)

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下諏訪「すわのね」19日開館 旧オルゴール博物館奏鳴館

信濃毎日新聞(2016年3月19日)

 諏訪郡下諏訪町の日本電産サンキョーは19日、大社通り沿いの旧諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館に「日本電産サンキョーオルゴール記念館『すわのね』」を開館する。魔女に扮(ふん)した女性が劇の映像を流しながら、古典オルゴールの生の音色を紹介する舞台が目玉。海外の木製古典オルゴールや、日本の小型オルゴールなど700点以上が並ぶ。諏訪大社御柱祭を控え、諏訪地域の観光拠点として発信する。

 同社の前身の三協精機製作所は1946(昭和21)年創業。国内で初めてオルゴールを量産し、小型オルゴールの世界シェアの大半を占めた。1階ではこうした歴史を紹介する。2階は古典オルゴール約50点を展示。猫になってしまった青年を人間に戻す粗筋の映像を流しながら、魔女役の女性が、同社ブランド「オルフェウス」のオルゴールなどでカルメンの「ハバネラ」といった5曲を披露する。

 18日は開館セレモニーがあった。愛称「すわのね」を応募して採用された東京都の安芸(あき)慶二さん(58)も出席し、「オルゴールの優しい音色を『平和の音』として世界に発信できるのでは」と話した。

 旧奏鳴館は96年、町が開設。民間の指定管理者が運営したが、サンキョー側の申し出に応じ、建物などを同社に貸した。

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