県内で名称に「岳」が付く三つのロープウエーを運行する3社は6月1日、各ロープウエーを利用して山頂駅で写真を撮り、3番目の山麓駅で提示すると、各施設で次回から使える割引券を贈るキャンペーンを始める。8月11日に初めて迎える国民の祝日「山の日」に向け、機運を高めようと初めて企画。いずれも山頂駅からの景観を売り物にしており、ロープウエーを生かして「気軽に楽しんでほしい」とPRしている。
3社は、中央アルプスの「駒ケ岳ロープウェイ」、八ケ岳連峰の「北八ケ岳ロープウェイ」、御嶽山の「御岳ロープウェイ」の運行各社。「駒ケ岳」を運行する中央アルプス観光(駒ケ根市)によると、県内には山岳やスキー場に架かるロープウエーが19施設あり、名称に「岳」を含むのは3カ所という。
各山頂駅の指定撮影スポットは、「駒ケ岳」が千畳敷駅(標高2612メートル)近くの「宝剣岳」、「北八ケ岳」が山頂駅(2237メートル)すぐの「坪庭」のそれぞれ看板前、「御岳」は終点の飯森高原駅(2150メートル)屋上の標柱前。どの順番で巡っても良く、雨天時に駅構内で撮影できるスポットも設けた。
キャンペーンは8月11日まで。それぞれ往復乗車券の料金を割り引き、「駒ケ岳」と「御岳」が2割引き、「北八ケ岳」は大人300円引き、小人150円引きとなる。利用期間は「駒ケ岳」と「北八ケ岳」が11月1日〜来年7月14日、「御岳」は来年4月29日〜5月7日、同月下旬〜7月14日。
企画を提案した中央アルプス観光の営業本部長、竹村章さん(62)は「登山は大変という人も、ロープウエーで上がれば気軽に山の景観を楽しめる」と話している。