長野商工会議所（長野市）は、外国人観光客に長野市内の飲食店情報を紹介する英語のウェブサイト「ＮＡＧＡＮＯＲｅｓｔａｕｒａｎｔ（ナガノレストラン）」を開設した。各店のお薦め品や１人当たりの予算、英語メニューの有無などを掲載したほか、長野の食文化も紹介。急増する外国人観光客に長野市内で食事を楽しんでもらい、地域活性化につなげる。

　「そば」「すし」「イタリアン」など１２のジャンル別に計５０店の情報を掲載。各店５品ずつ紹介するお薦めメニューでは料理の特徴だけでなく原材料や調理法も表記し、豚肉や酒の摂取が禁じられているイスラム教徒やベジタリアン（菜食主義者）に配慮した。公衆無線ＬＡＮサービス「ＷｉＦｉ（ワイファイ）」やクレジットカード決済など、外国人観光客に便利なサービスの有無も店ごとに表示している。

　長野の食文化を取り上げたコーナーでは、そばやおやきといった名産品から昆虫食、善光寺宿坊の精進料理まで、幅広い魅力をイラストとともに紹介している。

　今後も掲載店舗を増やす計画で、反響によっては長野市外に範囲を広げることや多言語表記も検討するという。企画した長野商議所の原口卓也さん（２８）は「全国的なインバウンド（海外誘客）の盛り上がりを長野市にも広げたい」と話している。