立山黒部アルペンルートの玄関口で散策を楽しんでもらおうと、立山カルデラ砂防博物館は立山駅周辺に身近な自然を紹介するパネル「自然だより」を設置した。千寿ケ原自治会の協力を得て樹木や鳥、虫など季節に合った内容に随時更新していく。
立山駅周辺では乗車を待つ観光客らの姿が目立つ。立山カルデラ砂防博物館は空き時間を有効に使うことで、立山観光の満足度を高めようと解説パネルを企画。白石俊明学芸員が中心になって内容を考えた。
第1弾は樹木を中心に10種20点を設置した。「カツラの葉は甘い香り」「コナラに集まる虫」など豆知識を手描きのイラストと短い文章で解説している。樹木と動物、人間の関係や、実を果実酒やジャムにできるヤマボウシ、お面にして遊べるホオノキの葉など多彩な内容になっている。
恋人と観光に訪れた埼玉県春日部市の金井雅義さん(29)はパネルを探しながら散策。「知らなかったことばかりで勉強になった。また立山に来た時に見つけて楽しみたい」と笑顔を見せた。
11月末まで常時20点ほど設置する予定。白石学芸員は「面白く分かりやすい解説を心掛けたい」と話す。