オープン前に、遊歩道の状況などを確認する関係者=13日、佐渡市

オープン前に、遊歩道の状況などを確認する関係者=13日、佐渡市

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奇木に巨木 佐渡の天然杉遊歩道がオープン

新潟日報(2016年5月14日)

風雪により複雑に変形した天然杉の奇木や巨木などを鑑賞できる大佐渡山地の石名天然杉遊歩道が14日、今季のオープンを迎える。ことしは小雪で雪解けが早く、一般開放が始まった2011年以来、最も早い開放となる。13日は、県の担当者らが遊歩道の状況を最終点検し、安全確認した。

 県が整備した遊歩道は、大佐渡山地の主稜線付近(標高約900メートル)に位置する。遊歩道は約650メートルだが、作業道などを含めると約1・8キロを巡るコースとなる。

 遊歩道沿いには、樹齢300年といわれ、枝がマンモスの牙のように曲がりくねった「象牙杉」や4本の幹が集まった「四天王杉」など、5本の特徴的な形をした杉を見ることができる。またこの時期はカタクリ、オオイワカガミ、ザゼンソウなどの山野草が見頃を迎えている。

 県佐渡地域振興局によると、昨年は7978人が来訪し、一昨年より約千人増加。佐渡の観光スポットとして定着している。

 13日は県や市、佐渡東署など関係者約10人が遊歩道の状況などを調べた。県佐渡地域振興局は「高低差も少なく1時間ほどで巡ることができる。佐渡の天然杉を多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。

 遊歩道の開放は11月中旬ごろまで。5月28日~11月3日の土日祝日を中心に、新潟港発着のハイキングツアーが実施される。予約が必要で、大人1万490円、小学生7990円(往復の乗船代と昼食などを含む)。申し込みは佐渡汽船観光、025(245)1234。

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