奈良時代の越中国司、大伴家持が神通川(旧名・売比河(めひかわ))の鵜飼(うか)い漁を和歌に詠んだ故事にちなんだイベント「売比河鵜飼祭」が21日、富山市婦中町島本郷の田島川で開かれた。大勢の来場者が、舟からつり下げたかがり火の下での鵜飼い漁や多彩なステージを楽しんだ。同祭実行委主催、鵜坂観光協会、北日本新聞社、とやまソフトセンター共催。
イベントは、同市鵜坂小学校6年生の「さんさい踊り」でスタート。住民らによるよさこいや、バンド演奏などのステージが繰り広げられた。
メインイベントの鵜飼い漁の実演は午後8時に始まった。愛知県犬山市の鵜匠2人が、かがり火をつり下げて川面を照らす「川舟(かわふね)漁」と、川沿いを歩きながら行う「徒歩鵜飼(かちうかい)」を披露した。来場者は鵜匠の見事な縄さばきを楽しみ、拍手を送っていた。
開会セレモニーでは、有岡照雄実行委員長があいさつ。保井秀夫富山市婦中行政サービスセンター所長と、中村浩三犬山市観光交流課長、有澤守市議、臼田北日本新聞社取締役総務局長が祝辞を述べた。