工女の衣装や法被を着て、野麦峠を目指して歩く留学生たち

工女の衣装や法被を着て、野麦峠を目指して歩く留学生たち

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工女姿の留学生、野麦峠へ 「まつり」で日本の歴史に触れる

信濃毎日新聞(2016年5月30日)

 岐阜県と接する松本市奈川の野麦峠で29日、「野麦峠まつり」が開かれた。市内の信州大、松本大、丸の内ビジネス専門学校で日本語などを学ぶ16カ国31人の留学生が初めて参加。かつて飛騨地方から諏訪などの製糸工場に出稼ぎした工女に扮(ふん)して、約1・3キロの旧野麦街道を歩いた。

 まつりは、今年初めて迎える国民の祝日「山の日」(8月11日)に合わせ、北アルプス上高地などで開く記念全国大会の関連行事と位置付けた。少子化に伴い、例年工女役となる地元の子どもが減っていることもあり、34回目の今回は、「近代化に向けた日本の歴史や文化を知る機会にしてほしい」と、留学生にも参加を呼び掛けた。男性は日本海で取れたブリなどを運んだ歩荷(ぼっか)の衣装などで歩いた。

 留学生たちは急な山道に、「(本格的な)登山だ」などと話しながら、約1時間かけて野麦峠に着いた。信大で日本語を学ぶインド・ムンバイ出身のリチャ・グプテさん(22)は「大変な道のりだけれど新鮮な体験」と話した。

 ながわ観光協会主催。同協会副会長の高宮澄男さん(52)は「まつりが華やかになった。SNS(会員制交流サイト)などで海外にも情報発信してほしい」と期待した。

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